Cひかりのインターネット速度は遅い?速い?Nuro光で爆速すぎる!
「Cひかり」はNuro光の回線を使用したサービス(FVNO)です。まだ駆け出しの「光回線」のためかCひかり関連の情報がまだまだ少ないですよね。
そこで今回はCひかりの回線スピードについてお話ししたいと思います。
光回線を利用するにあたり一番気になるのがやはりスピードです。「遅い」「速い」は光回線を選ぶときの1番のポイントになるのは間違いありません。
しかし、ただ「速いです」と言われてもそれがどのくらいの速さなのか分かりませんよね。
そこで、いろいろ比較ポイントがある光回線の中でも「Cひかり」の”回線スピード”に関して調べてみました!
Nuro光は2Gbpsの光回線で有名やんか。そのFVNOやから爆速に決まってるやん!?
光コラボなどでは総務省からの行政指導を受ける企業もあるなかでCひかりは大丈夫なのか?というのも気になるところですよね。速度はもちろんCひかりが安全なのか?大丈夫なのか?ということも確認していきましょう!
目 次
Cひかりの速度は遅く無い!
まずは「Cひかり」の回線速度は遅くありません!
↓こちらのツイートを見てみると、上りの数値も高く、他の「光回線」の情報より高い数値をたたき出しています。
マルチセッション & JavaScript対応 -β-で、地域を指定してもやってみた。
— g.g (@ttakamatsu8) October 1, 2020
上り回線が早い😆
Cひかりのこういった情報が少ないんでツイートしときますね。#Cひかり pic.twitter.com/h10bMaP5Qe
もちろん、いかに「光回線」と言えども、1地域の一瞬の速度測定がすべてを現しているわけではありません。
インターネットの回線速度は実は千差万別、時間帯、曜日、戸建てかマンションかなど諸条件によって常に、そして大きく変化しているのが実情です。
では何故「Cひかりは遅くない!」と言えるのか、その理由について解説していきたいと思います。
Cひかりは2Gbps
「Cひかり」の提供する回線速度は(下り)最大2Gbpsです。
多くの光回線が1Gbpsなのに対して「Cひかり」はその2倍の回線速度が売りの光回線です。
厳密に言うとこの2Gbpsという回線速度はあくまで【技術規格上の最大速度】であって、常にこの速度が保証されているわけではありません。
実を言うと光回線を使った1Gbpsの速度を保証してくれるサービスは存在します。
大手の企業(商社や銀行など)が本支店を繋ぐような、いわゆる専用線がこれに当たります。でもその保守費用はなんと≪月額1Gbps=100万円~≫とのこと。これなら、「いや、保証なくてもいいですから」ってなりますよね。
そういえば、光回線ってベストエフォート型サービスだって聞いたな。
なんでも、「精一杯頑張りますけど最大値は無理なんであらかじめ御承知おき下さい」ってことらしい。
2Gbpsはあくまで技術規格上でのもの。
ですが、もともとの提供速度が他の光回線の2倍あったら遅いワケはありません。それが「Cひかり」の持つ回線スピードなのです。
2Gbpsとはどのくらいの速度?
2Gbpsの2Gは「2ギガ」であることはご存知の方も多いと思います。
ですが「2ギガ(bps)ビーピーエス」とはどれだけの速度なのか知っている人は案外少ないかもしれませんね。
ビーピーエス(bps)って何かの単位なの?
確か、b=ビット ps=パーセコンドで1秒間に処理するb(ビット)数を現す単位じゃなかったかな?
そうです!!
デジタルの世界は単位との闘いでもありますよね。
Bはバイトと言ってデジタルデータの容量を現す単位のこと。b(ビット)は粒、B(バイト)は塊、のように覚えるといいかもしれません。
「Cひかり」の持つ最大ポテンシャル2Gbps というのは文字通りー1秒間に2Gb(ビット)を転送ーする力があることを表しています。
それは、1バイト=8ビットの計算式に当てはめると
2Gb(2000Mb)÷8=250MBとなり、1秒間に250MBのデータ転送が可能(最大値)
ということになります。
「Cひかり」が提供している光回線は”超”がつくほどの高速回線で、2Gbpsは最大値ですが普段でもとても速い回線だということが分かりますね。
Cひかりが速いのはなぜ?
では、そんな「Cひかり」はなぜそれだけの速度を出せるのでしょう?
それを知るには現在、日本の光回線業界が抱える根本的なお話しからしなくてはなりません。
今、日本に張り巡らされている光回線にはいろいろ事情があるんやで〜。
Cひかりの光回線は独特?
ご存知、光回線は光ファイバーケーブルを使った回線です。
そして、その光ファイバーケーブルを日本のほとんどの地域に張り巡らせた会社がNTT(東・西日本株式会社 以下NTT)です。かつて電電公社と言われ電話の全てを取り仕切っていた会社ですね。
そのNTTが敷設した光回線ですが、当初はNTT自身が”フレッツ光”という光回線サービスを手掛けていました。
確か当初は100Mbpsだったような。SMAPなんかもCMやってたけど、当時は高価でねえ。PCのスペックも足りなかったし何よりコンテンツが少なかったら導入しなかった覚えがあるよ。
光回線サービスが日本に登場したのは2000年代初頭。まだまだインターネットもこれから!という時代でした。
TVもアナログ、PCの一般家庭への普及率もそんなに高くない時代でした。
とは言っても、NTTも国策も絡みゆくゆくは日本中を光回線にする予定で、フレッツ光をどんどん売ってユーザーを増やしたいという事情がありました。
ですが、自社の販売力だけでは思うようにユーザーを増やすことができなかったのです。
そこで考えたのが、「フレッツ光を他業種の会社に卸して売ってもらおう」という販売戦略です。いわゆる”光コラボレーション”の登場です。
光コラボレーションとは、NTTが持っているフレッツ光(という光回線サービス)を他業種に卸し、その会社のブランド名で販売させて、ユーザーに利用してもらうというものです。
代表的なものとしてドコモブランドのドコモ光などがあります。
それなら聞いたことあるわ、なんか○○〇光とかいうのですよね?
私も携帯換えようとした時、店員さんに光回線のこと言われたわ。それがそうだったのかしら?
そうだったね。でもこれにもちょっと注意点があって「〇〇光(ひかり)」と書かれていてもすべてがフレッツ光を使った光コラボレーションというわけではないんだよ。
一部の光回線にはフレッツ光を使っていない商品もあり「Cひかり」はそのフレッツ光を使っていないサービスで、光回線はNTTの敷設でも使っている回線はフレッツ光ではなく、ダークファイバーという独特な回線になります。
ダークファイバーとは何?
ダークファイバーとは、その名の通り”暗い線”のこと。
月に例えると「太陽が当たってる部分」がNTTが使っているフレッツ光でライトファイバーと言い、残りの使われていない影の部分がダークファイバーと言います。
NTTは民営化されたとは言え、国の通信インフラを担う公共性の高い企業です。
そのため、光回線の敷設に関しても「すべての国民が等しく享受できる」ように将来ニーズに対して余裕をもった敷設をしています。
日本中の全世帯が導入してもなお余裕があるくらいの光回線が敷設されているようです。
そうなるとNTTとしても光回線の利用率を上げることが大切になってきます。現在、他社販売の光コラボレーションのおかげもあってユーザー数は増え利用率も向上しています。
しかし、光回線はまだまだ使いきれていない分がたくさんあります。「Cひかり」はその部分(ダークファイバー)を使用しているのです。
NTTとしてもせっかく敷設した光回線を余らせたままでは宝の持ち腐れになってしまいますので、ダークだろうが何だろうが使ってもらうことは大きなプラスになると言うことです。
CひかりとNuro光
ここまで「Cひかり」が2Gbpsの回線速度を提供する超高速回線だということ、そして、それはNTTのダークファイバーという光回線を使っているというお話しをしてきました。
でも、Cひかりの速度についての噂はあまり聞かないわよね。
そうだね、まず一つにはダークファイバーを使っている光回線ユーザーはフレッツ光を使った光コラボユーザーに比べ圧倒的に少ないからじゃないかな?
確かにユーザーが少ないのも事実ですが、実は「Cひかり」が使っているダークファイバーはNuro光が使っているダークファイバーを借りていることにもあります。
このNuro光がダークファイバーを使って超高速の光回線を実現していることもあり、CひかりよりNuro光の回線スピードの話題が多くなっていると考えられます。
では「Cひかり」はNTTの光回線を、間借りの間借りしていると言うことかしら?
確かにそう見えるかもしれませんが、実情は間借り1回分でいいと思います。
NTTは公共性の高い企業なので、Nuro光は間借りしてるわけではなく自社の回線かのようにダークファイバーを使ってるわけです。
ちょっと細かい話になってしまいますが、もう少しだけ詳しくお話ししましょう。
フレッツ光≒Nuro光
多くの皆さんは光回線と言えば電柱に張り巡らされた光ファイバーケーブルをイメージしてしまうかもしれません。
それで半分は正しいのですが、それだけでは充分ではありません。
残りの半分は何かというと、それは「光回線の伝送設備」です。この光回線伝送設備を自前で持つか持たないかが光回線事業者としての大きなポイントなのです。
フレッツ光はNTTが持つ自前光回線伝送設備+光ファイバーケーブルで成り立っているのに対し、Nuro光も同様にNuro光が持つ自前光回線伝送設備+ダークファイバーケーブルで成り立っています。
つまり、細かいことを除けばフレッツ光とNuro光はほぼ同格の存在と言えます。
光コラボレーションがフレッツ光のしくみを利用したサービスであるのと同様に「Cひかり」はNuro光のしくみを使って提供されているサービスなのです。
Nuro光のFVNO
このようにNTTが敷設した光ファイバーケーブルこそ借り受けていますが、その他の伝送設備は全てNuro光自前のものです。
Nuro光はダークファイバーを使ったサービスでユーザーを獲得しようとしました。
ところが、このNuro光もかつてフレッツ光が辿ったようにユーザー確保が課題になりました。やはり1社だけの販売では限界があるようですね。
また、公正な市場作りにも1社寡占は弊害が多く、独占は一時はいいものの競争のない市場は長い目で見れば成長を妨げてしまいます。
そこでNuro光が取った道もNTTと同じ、Nuro光の卸販売でした。Nuro光の回線設備を使い自社ブランドとしてユーザーにサービスを提供する「OEMサービスを展開する企業」を求めたのです。
「Cひかり」はそのブランドの一つです。
そして「Cひかり」のように自前では設備を持たずOEMサービスを展開する光回線事業者のことをFVNO事業者と呼んでいます。
(※FVNO(Fixed Virtual Network Operator)の略で日本語では仮想固定通信事業者と称されています)
Cひかりが爆速な理由!
このように「Cひかり」がNuro光のOEMサービスを展開していることが分かっていただけたかと思います。
そして、Nuro光がダークファイバーを使っていることで(下り)2Gbps という爆速インターネット回線を展開でき「Cひかり」も同様の速度を提供していることもご理解いただけたと思います。
ダークファイバーで爆速は安定する?
Cひかりが爆速なのはダークファイバーが要因なのか、と思われたかもしれません。それもあながち間違いではないのですが、実は大きな要因が他にあります。
それはNuro光が持つ伝送規格GPONです。
GPON=Gigabit Passive Optical Networkの略で平たく言ってしまえば「一度にたくさん運べるネットワーク」と言うことができます。
この独自の伝送規格を持つことが”爆速”の第一条件で、その次にくるのがそれを可能にする回線(ダークファイバー)ということになります。
また、もう一方では一度に多くのユーザーが集中しない、というのも必要要件になるかもしれません。どんなにいい設備でもこの集中混雑には耐えきれず通信が不安定になったりします。
「Cひかり」はこれからの光回線です。ユーザー数もまだそれほど多くはないので、この先も安定的に爆速通信を提供してくれることでしょう。
そしたら他の会社もそうしたらいいのにね?
確かにそうだね。そうすれば日本国中”爆速”回線の出来上がりだ。でも、まだまだ問題は多くあるようだね。
まとめ
「Cひかりのインターネット速度は遅い?速い?Nuro光で爆速すぎる!」をまとめました。
Nuro光のFVNOである「Cひかり」の光回線はそれゆえに遅いということはなく逆に下り速度が2Gbpsデフォルトで爆速光回線サービスであることが分かっていただけたと思います。
また、多くのユーザーがいるフレッツ光をベースにした光コラボレーションサービスと独自路線を歩むNuro光のFVNO「Cひかり」のサービスはビジネスモデルとして同等だということも知ってもらえたと思います。
また、通信事業者としても大本の回線はNuro回線を使っており安心してインターネットを利用することが可能となっています。あんしんして大丈夫な回線を使いましょう♪
「Cひかり」が提供してくれる爆速回線はこれからのインターネットライフには欠かせないものです。
他の光回線より速く、安定しているのはとても大切なポイントなのでしっかり押さえておきたいですね。